農園の野菜たち

うるおい春夏秋冬では、一年を通じて、さまざまな野菜を育てています。日本特有の野菜から、
ちょっと変り種の西洋野菜まで、手がけているのは約35品目60種類。旬と鮮度を大切に、
その時期に一番おいしい野菜をお届けしています。

  • ほうれん草

    ほうれん草

    ◆◆◆◆◆◆霜にワクワク! 雪にドキドキ!◆◆◆◆◆◆ほうれん草が一番おいしいのが、霜が降りて、積もらない程度に雪が降る頃です。寒さが増してくると、ほうれん草は糖分を増やして身体を凍らせないようにがんばります。だから、今の時季に食べるほうれん草は甘みが増して、とても美味しいんですよ。ただ、北上市は雪が多い地域なので、この時季は毎年ドキドキしています。「雪、降りすぎるなよ!」って。雪が積もったら収穫できなくなりますから(笑) 私の家族は皆ほうれん草も大好きなので、甘みがあって美味しいほうれん草が食べられなくなるのも辛いですし(笑) 「うるおい春夏秋冬」のほうれん草は、「えぐみが少なくておいしい!」とよく言っていただきます。その理由は、何といっても「土づくり」です。「うるおい春夏秋冬」では有機肥料だけを使っているのですが、さらに窒素分を抑えてカルシウム分を増やすように配慮していて、その結果、えぐみの原因となるシユウ酸も抑えられて、えぐみが少なく、噛んでもギシギシならない、甘くて美味しいほうれん草になります。そんな「うるおい春夏秋冬」のほうれん草は、露地では雪が積もると収穫できないので、ハウス栽培に切り替えて春まで収穫はできます。ただ、それでもやっぱり一番おいしいのは、「雪、降りすぎるなよ!」とドキドキしながら収穫する露地栽培の今の時季のほうれん草です。だから、ぜひ今の時季のほうれん草は絶対食べていただきたいですね。来年(2024年)からは品種をさらに選りすぐっていこうと思っています。「日本ほうれん草」という昔ながらの品種の系統のものですが、さらに美味しいほうれん草ができると思います。お楽しみに! ◆◆◆◆シンプルレシピ◆◆◆◆ほうれん草といえば、「お浸し」ですよね。私の家族も大好きですし、何と言っても「うるおい春夏秋冬」のえぐみが少なくて美味しいほうれん草の魅力も、お浸しで食べていただくと一番わかると思います。その他にもスープに入れたり、エノキといっしょにバターで炒めたりしても美味しいですよ!

  • 紫白菜

    紫白菜

    ◆◆◆◆美味しいけど「混ぜるな、キケン!」(笑)◆◆◆◆ 紫白菜は2019年頃から作っています。以前から飲食店の方には「冬は野菜の彩りが少ないから何かない?」と相談されていて、その頃に紫白菜が出て来て真っ先に作りました。紫色の彩りはもちろんですが、白菜によく見られる“うぶ毛”というか“毛羽立ち”がないので生で食べられるのが特徴です。だから、サラダで食べると見た目も鮮やかだし、すごく美味しいんですよ。ただ、最初の頃は産直などで店頭に並べても全然売れませんでした(笑) こういう新しい野菜とか珍しい野菜にはよくあることなんですが、1年目はまったく見向きもされない。2年目でなんとなく気にしてもらえるようになって、3年目でようやく買ってもらえるようになる……。新しい野菜、珍しい野菜を世の中に知ってもらおうとすると、それくらい時間がかかります。紫白菜も我慢の3年が過ぎてようやく定着してきてくれて、農家としてはうれしいですね。1年試してみて売れなかったら、普通なら作るのをやめます。でも、「うるおい春夏秋冬」では自分たちが食べて「おいしい!」と思ったら作り続けます。だって、美味しいから(笑) 一般のお客さまにもいつか気づいてもらえるだろうと思って作り続けます。紫白菜も、まさにそんな野菜です。ただ、紫白菜はやっぱり生で食べて美味しいし、彩りもキレイなのでサラダも映えるし、ボリューム感もあって使い勝手がすごくいいので、飲食店の方にはずっと人気でした。そういう方たちに支えられていたから、一般のお客さまに手に取ってもらえるまで3年かかっても我慢できたというのはありますね。紫白菜は東京のお店からも引き合いが多いんですよ。飲食店のみなさんに感謝です(笑) 飲食店にも人気の紫白菜、ぜひ食べてみてください!◆◆◆◆シンプルレシピ◆◆◆◆やっぱり一番のおすすめは、サラダ! 彩りもキレイだし、いろんな野菜とミックスしてシーザードレッシングサラダでいただくと、シャキシャキした食感もアクセントになって美味しいです! ちなみに加熱すると甘みが増して、それもまたおいしいんですが、鍋に入れたりするとアントシアニンの紫色が流れ出るのでたいへんなことに、、、「混ぜるな、キケン!」です(笑) そういう意味では、酢漬けにするとアントシアニンの発色も増してすごく鮮やかになるので、見て目もキレイです。ぜひ、試してみてください!

  • サラダケール

    サラダケール

    ◆◆◆◆「苦い! まずい!」から「甘い! おいしい!」へ! ◆◆◆◆ ケールといえば、みなさん青汁のTV-CMの「苦い! まずい!」のイメージですよね。私も最初はそうでした(笑) でも、それも昔の話。最近のケールは苦みも少なくて、サラダで食べても甘みがあって美味しいんですよ。それに気づいて2017年頃からケールを作っています。もちろん、そういうネガティブなイメージもあって周りの農家さんは誰も作っていないし、最初は全然売れませんでした(笑) それくらい、あのTV-CMのインパクトはすごかった(笑) でも、そのTV-CMのお陰でケールは「栄養価がすごく高い」というイメージも、みなさん持っていたと思うんです。その信頼感がベースにあるので、あとは苦みも少なくておいしい野菜に進化しているケールの魅力に気づいてもらえさえすれば、と思って作り続けたんですよね。お陰で現在ではスーパーや産直に出しても売れ残ることがない、人気の野菜になりました。やっぱり食べて「おいしい!」と思ってもらえたんだと思うと、作り続けて良かったと思います。美味しさの秘密は、他の野菜も同じですが、やっぱり「土づくり」と「品種」へのこだわりです。ほうれん草や紫白菜もそうですが、葉っぱを食べる野菜は特に苦みが気になりますよね。「うるおい春夏秋冬」では有機肥料しか使っていませんが、それも苦みを抑えておいしく野菜を食べていただくため。ケールをサラダに混ぜると、レタスの感覚で食べてしまうんですが、そうするとちょっと固い印象があるんですよ。それを避けるために葉っぱが柔らかめの品種を選んだり、秋になると北上市だと寒さのせいで葉っぱがちょっと固くなるので、春と秋で品種を変えたりもしています。それこそケールは春夏秋を通じて収穫できますが、それでも霜が降りる今の時季がやっぱり甘みが増して一番おいしいです。ケールは茎を折って葉っぱを収穫するんですが、今の時季は収穫していると手がべたつくくらい甘みが出ています。また厳しい冬を越して春先に採れるケールの菜花や新葉は、ほんの一瞬だけの収穫期間ですが、柔らかくてとても美味しいです!ぜひ、食べてみてください! ◆◆◆◆シンプルレシピ◆◆◆◆おすすめは、やっぱりサラダです。「うるおい春夏秋冬」では、ケールと紫白菜と西洋野菜の葉物を混ぜてサラダとしてすぐ食べられるようにして販売したりもしていますが、それらの野菜を適当にちぎって、シーザーサラダドレッシングと合わせていただくだけでも、すごく美味しいです。その他にもケールをオイル蒸しにしたり、他の野菜といっしょにニンニクとオリーブオイルで炒めたりしても美味しいですよ!

  • キャベツ

    キャベツ

    固いキャベツはみんな嫌いだから、春も冬も柔らかくて美味しい品種を選んでます!

  • とうもろこし

    とうもろこし

    主力商品の名前は『おおもの』だけど、作る自分は『小物』

  • ヤングコーン

    ヤングコーン

    1株からヤングコーン1本ととうもろこし1本のみ収穫。焼いても茹でても美味しいです。

  • フィレンツェの貴婦人

    フィレンツェの貴婦人

    うるおい春夏秋冬のフラッグシップ!自家採種してこの地に馴染んでます。油を吸いすぎるので要注意。

  • 白なす

    白なす

    加熱するとトロっとして柔らかく美味しい。グリルすると皮が茶色くなるので、揚げ物がおすすめ。