• 2023.12.4

    12月のおすすめ野菜①

    ほうれん草

    霜にワクワク! 雪にドキドキ!

    ほうれん草が一番おいしいのが、霜が降りて、積もらない程度に雪が降る頃です。寒さが増してくると、ほうれん草は糖分を増やして身体を凍らせないようにがんばります。だから、今の時季に食べるほうれん草は甘みが増して、とても美味しいんですよ。

    ただ、北上市は雪が多い地域なので、この時季は毎年ドキドキしています。「雪、降りすぎるなよ!」って。雪が積もったら収穫できなくなりますから(笑) 私の家族は皆ほうれん草も大好きなので、甘みがあって美味しいほうれん草が食べられなくなるのも辛いですし(笑)

    「うるおい春夏秋冬」のほうれん草は、「えぐみが少なくておいしい!」とよく言っていただきます。その理由は、何といっても「土づくり」です。「うるおい春夏秋冬」では有機肥料だけを使っているのですが、さらに窒素分を抑えてカルシウム分を増やすように配慮していて、その結果、えぐみの原因となるシユウ酸も抑えられて、えぐみが少なく、噛んでもギシギシならない、甘くて美味しいほうれん草になります。

    そんな「うるおい春夏秋冬」のほうれん草は、露地では雪が積もると収穫できないので、ハウス栽培に切り替えて春まで収穫はできます。ただ、それでもやっぱり一番おいしいのは、「雪、降りすぎるなよ!」とドキドキしながら収穫する露地栽培の今の時季のほうれん草です。

    だから、ぜひ今の時季のほうれん草は絶対食べていただきたいですね。来年(2024年)からは品種をさらに選りすぐっていこうと思っています。「日本ほうれん草」という昔ながらの品種の系統のものですが、さらに美味しいほうれん草ができると思います。お楽しみに!

    シンプルレシピ

    ほうれん草といえば、「お浸し」ですよね。私の家族も大好きですし、何と言っても「うるおい春夏秋冬」のえぐみが少なくて美味しいほうれん草の魅力も、お浸しで食べていただくと一番わかると思います。その他にもスープに入れたり、エノキといっしょにバターで炒めたりしても美味しいですよ!

  • 2023.12.4

    イベントリポート

    11月4日から3日間、新宿伊勢丹へ。
    「うるおい春夏秋冬」の野菜が大好評!

    去る11月4日から7日の3日間、伊勢丹新宿店で開催されたイベント「LE CHARME DU TERROIR NIPPON」(ル シャルム デュ テロワール ニッポン)に参加してきました。

    同イベントは、日本の農業を中心とした一次産業の魅力を再発見してもらうために伊勢丹新宿店が企画。日本全国から小規模でも強いこだわりを持って農業などに取り組む生産者さんたちが集い、その魅力をPRしました。野菜はもちろん、お米、和栗、キュウイやラ・フランスなどのフルーツ、蜂蜜などに加え、それらを使った加工品も登場するなど、ラインナップもバラエティ豊か。

    しかも会場は本館地下1階、いわゆるおいしいものが豊富に揃うデパ地下(食料品売り場)の一角に設けられたため、新宿を訪れた観光客はもちろん、日常使いで利用するお客さまも多く訪れるなど、たくさんの方と触れ合える貴重な機会となりました。

    ~日本各地から生産者が集結する祭典!~LE CHARME DU TERROIR NIPPON
    (ル シャルム デュ テロワール ニッポン)
    開催期間:2023年11月1日(水)~11月7日(火)
    会場:伊勢丹新宿店 本館地下1階 フードコレクション

    イベントは11月1日(水)~11月7日(火)まで開催されましたが、「うるおい春夏秋冬」が参加したのは、後半の4日(土)~7日(火)まで。初の東京出店でもあり、どうなることかと思いましたが、フタを開けてみれば大盛況!

    今回は旬の野菜とバタークッキーやかぼちゃのポタージュスープなど加工品もいくつか持っていったのですが、特に野菜が好評でした。なかでも西洋野菜が人気で、フィノッキオやトレビスは完売しました。鮮度がいい西洋野菜となると、東京でもなかなか手に入らないようで、「新鮮」「安い」「キレイ」などなど、多くのお客さまに興味を持っていただきました。

    本当なら七色人参や七色大根なども持っていきたかったのですが、今年の猛暑の影響でこのイベントには間に合わず……。それがあれば彩りもさらに増して、さらに多くのお客さまに興味を持っていただき、喜んでいただけたのではないかと、それだけが悔やまれます。残念!

    勇気をもらった3日間。
    おいしい野菜をこれからも!

    ただ、岩手ではまだまだ認知度が低い西洋野菜ですが、東京でこれだけ興味を持っていただいたことは大きな自信になりました。私が大学生として東京で暮らしていた90年代は「ルッコラ」も「ズッキーニ」も、西洋野菜の珍しい野菜の扱いでした。それが今では誰もが知っている食材になっています。

    フィノッキオもトレビスも、その他の西洋野菜たちも、実際に食べてもらっておいしいと実感してもらえれば、東京だけでなく、日本全国でルッコラやズッキーニのように誰もが知っている野菜になると思います。

    そんな未来を楽しみに、「土づくり」と「品種」にこだわりながら、これからも「自分たちが美味しい」と思う野菜を作り続けていきたいと、気持ちを新たにしたイベントでした。

    会場で「うるおい春夏秋冬」のブースに足をとめてくださったみなさま、ありがとうございました!

    (了)