• 2023・12。14

    12月のおすすめ野菜③

    サラダケール

    「苦い! まずい!」から「甘い! おいしい!」へ!

    ケールといえば、みなさん青汁のTV-CMの「苦い! まずい!」のイメージですよね。私も最初はそうでした(笑) でも、それも昔の話。最近のケールは苦みも少なくて、サラダで食べても甘みがあって美味しいんですよ。それに気づいて2017年頃からケールを作っています。

    もちろん、そういうネガティブなイメージもあって周りの農家さんは誰も作っていないし、最初は全然売れませんでした(笑) それくらい、あのTV-CMのインパクトはすごかった(笑) でも、そのTV-CMのお陰でケールは「栄養価がすごく高い」というイメージも、みなさん持っていたと思うんです。その信頼感がベースにあるので、あとは苦みも少なくておいしい野菜に進化しているケールの魅力に気づいてもらえさえすれば、と思って作り続けたんですよね。

    お陰で現在ではスーパーや産直に出しても売れ残ることがない、人気の野菜になりました。やっぱり食べて「おいしい!」と思ってもらえたんだと思うと、作り続けて良かったと思います。

    美味しさの秘密は、他の野菜も同じですが、やっぱり「土づくり」と「品種」へのこだわりです。ほうれん草や紫白菜もそうですが、葉っぱを食べる野菜は特に苦みが気になりますよね。「うるおい春夏秋冬」では有機肥料しか使っていませんが、それも苦みを抑えておいしく野菜を食べていただくため。

    ケールをサラダに混ぜると、レタスの感覚で食べてしまうんですが、そうするとちょっと固い印象があるんですよ。それを避けるために葉っぱが柔らかめの品種を選んだり、秋になると北上市だと寒さのせいで葉っぱがちょっと固くなるので、春と秋で品種を変えたりもしています。

    それこそケールは春夏秋を通じて収穫できますが、それでも霜が降りる今の時季がやっぱり甘みが増して一番おいしいです。ケールは茎を折って葉っぱを収穫するんですが、今の時季は収穫していると手がべたつくくらい甘みが出ています。

    また厳しい冬を越して春先に採れるケールの菜花や新葉は、ほんの一瞬だけの収穫期間ですが、柔らかくてとても美味しいです! ぜひ、食べてみてください!

    シンプルレシピ

    おすすめは、やっぱりサラダです。「うるおい春夏秋冬」では、ケールと紫白菜と西洋野菜の葉物を混ぜてサラダとしてすぐ食べられるようにして販売したりもしていますが、それらの野菜を適当にちぎって、シーザーサラダドレッシングと合わせていただくだけでも、すごく美味しいです。その他にもケールをオイル蒸しにしたり、他の野菜といっしょにニンニクとオリーブオイルで炒めたりしても美味しいですよ!